Winnyによる情報漏えいを未然に防ぐには、以下のような対策が考えられます。
1)個人情報や機密情報の入っているパソコンに、Winnyを導入しない。
2)W32/Antinny 等への感染を防止するため、不審なファイルは開かない。
3)ウイルス対策ソフトで、W32/Antinny 等のウイルスへの感染を防ぐ。
4)職場のパソコンを、外部に持ち出さない(持ち出しを禁止する)。
5)職場のネットワークに私有のパソコンを接続しない(接続を禁止する)。
・・・・・など
Winny を利用していないか、W32/Antinny に感染していないなら、パソコン内の情報が漏えいするという最悪の事態は起こりません。ただし、根本的には、個人はもちろん、職場全体のセキュリティ意識を向上させ対策していくことが重要です。Winny の社内利用禁止を含めたシステム運用ルールの見直しや、ネットワーク設備の設定変更も対策の1つです。
情報処理推進機構のホームページを見ると詳しく解説されてます。
http://www.ipa.go.jp/security/topics/20060310_winny.html Winny(ウィニー)は、P2P(peer-to-peer、ピア・ツー・ピア)の技術を利用した、Microsoft Windowsで動作するファイル共有ソフトで、電子掲示板サイト2ちゃんねるのダウンロードソフト板での議論から生まれました。開発者は、元東京大学大学院情報理工学系研究科助手・金子勇。著作権のあるソフトやデータファイルを違法に配布することをほう助したとして逮捕され、現在も調停中。氏が開発を宣言した2ちゃんねるのスレッドのレス番号から「47氏」と呼ばれている。
Winny(ウィニー)の主な使用用途は、PCに取り込んだDVDやCDの中身をやり取りするなど、著作権を侵害した違法なファイルの交換であり、このソフトウェアの名称の由来は、開発当時に流行していた同様の用途に主に使われていたP2PソフトであるWinMXの次を目指す、という意味を込めて、WinMX → WinNY(NとYはそれぞれMとXの次にくるアルファベット) → Winny という意味合いで命名された。開発者逮捕時のWinny最新版は「Winny 2.0Beta7.1」であり、このほかにもクラック版として開発者非公認のバージョンが出回っている。現在のユーザー数は35万から45万人程度といわれている。
P2P(peer-to-peer、ピア・ツー・ピア)は特定のサーバーを必要とせず、ユーザーが持つハードディスク上のデータを
バケツリレー式に伝達するシステムで、古くは1999年に開発されたNapstarなどの音楽データ共有システムがある。
Winnyで公開された映像や音楽、ソフトなどのデータファイルはWinnyを利用する不特定多数の人々が無料でダウンロード出来る機能を持っているので、急速に普及しました。
このファイル共有ソフトWinnyを利用した著作権の侵害はもちろん違法ですが、このシステムの考え方は素晴らしいと思います。大量のデータを転送する機能を合法的に活用出来れば、とても便利なソフトです。ただし、利用者がルールとモラルを守れればの話・・・。
ウイルス感染には、くれぐれも注意しましょう。