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CHICAGO | 2004年09月01日(水) |
9月に突入。今月は、明後日からのフランク・ロイド・ライトの「落水荘」を観る旅に始まり、日本から数人の友人が引き続き来る予定。9月後半はおそらく、やり損ねている宿題をまとめて消化する期間になりそうだし、いよいよ帰国の準備も始めなければならない。 この1年間、長い旅行のようで、腰を落ち着かせることなく過ごしたので、身の回りの荷物は多くなるどころか、かえって旅慣れてコンパクトになった。東京ではクローゼットに溢れている衣服は「必要があるから」と思っていた。しかし、"旅先"では、ほとんど着たきり。あまり装いを問われる「場」に関わっていないせいで、とても"アメリカン"な過ごし方になってしまった。(ここでいう"アメリカン"は粗雑で決してお洒落とはいえない部分の・・・)特にダウンタウンでは、みんな好き勝手なファッションだし、中には裸同然の姿で町歩きしている人もいるくらいだから。アベレージはジーンズ、そしてヨレヨレのTシャツにサンダル履き。(偏見もあるかな。もちろんお洒落な人もいます。) 今は、それで疑問を感じない生活をしているが、このままの気分で東京の生活は出来ないので、そこがキビシイ。 今夜は、ミュージカル"CHICAGO"を観賞。見る前は、モノトーンでハードなイメージを持っていたが、実際はコミカルなシーンも多く、エンターテイメント性は充分。カッコイイ。素晴らしい肉体。才能。華やかさ。 日本人は日本人の個性を生かす表現をするべきだ。と、つくづく感じた夜。 |
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20:11pm Houston st. から | 2004年08月31日(火) |
今日、アテネ・オリンピックが終わっていたことに気付く。もともとオリンピックに興味が薄いのもあって、テレビのオリンピック番組はほとんど見なかった。得ている情報はインターネット配信のものが大半、それでも本気で調べれば詳細も解るはずだが、確認しているのはダイジェスト版だけ。アメリカの報道はアメリカ寄りで、アメリカ人選手の活躍をピックアップし、これを優先的に放映する。日本も同様。日系のニュース配信は日本人の選手の話題が中心だ。結果、日本選手団は過去最多のメダル数を獲得したらしい。さぞかし日本は盛り上がっただろう。それに、いろんな意味で盛り上げなければならないし。 僕の感想は・・・長嶋ジャパンの中畑ヘッドコーチが神妙な顔で記者会見しているのを見て、「銅メダルなのになんで喜ばないの?」などと思ったり、柔(やわら)ちゃんはやっぱり柔ちゃんなんだ・・・。水泳の北島選手の報奨金は700万円なんだ・・・。などと関心したり。あと、ハンマー投げの室伏選手、事後の「金」は複雑だろうと思ったり。これ以上具体的な内容に触れると恥をかくので止めておく。 それにしてもオリンピックは光と影のコントラストが強すぎて、今ひとつ好きになれない。 ひと月前までは9:00pmでも明るかった空が、8月後半は少しずつ日が短くなってきた。明日はもう9月。月日が経つのは早いもので、いよいよ帰国まで秒読み体制。 |
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デモ行進 | 2004年08月29日(日) |
反ブッシュのデモンストレーション見物にユニオンスクエアへ。ニューヨークは今が夏本番という感じで、ここ数日はこの夏一番の暑さが続く。雲ひとつ無い空に今日も飛行船が浮かび、午後の強い日差しが肌を刺す。先日話題にした反戦団体UPF(United for Peace and Justice)のデモ行進の終着地点であるユニオンスクエアはブッシュ批判のパフォーマンス、バッジやTシャツ売り、報道陣に警察。もちろんプラカードや垂れ幕を持った大群が解放された道路を練り歩いている。規模が大きいので、行列は何時までも尽きない。この暑さもあって、部分的にはややダレ気味。中にはカッコイイ反ブッシュTシャツやポスターもあり、ビジュアル的にも興味深い。当然、マスコミ各社はこれを追い、インタビューやパフォーマンスを撮り続ける。見物者も多く、近隣の店は商売繁盛。半ば「お祭」の様相だが、メッセージはかなり過激。警察官はかなりの人数で待機していたが、特にトラブルは見かけなかった。 漠然と見るとただのお祭り騒ぎなのだが、意思表示は多種多様で興味深い。総じて「反ブッシュ」がデモの主題だが、それぞれ個人の主張があって、大半の反戦メッセージの中、教育、人種、宗教、セックス、民主党応援等々。多種民族、老若男女が集って、なにしろ何か訴えようという積極性が凄いパワーで、小泉首相が名指しでこれだけ打たれたら相当落ち込むだろうと思うようなメッセージも多く、それに耐えられるアメリカ大統領はスゴイナーと改めて思った今日でした。 個人的には、豆蔵(柴犬)のハゲは湿疹状で、昨日より抜け毛の範囲が広がってしまったことが気がかり。明日にでも動物病院に行ってみよう。 |
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Deitch Project | 2004年08月28日(土) |
Deitch ProjectはSOHOの草分け的ギャラリー。森万里子や村上隆などのアーティストを取り上げて来たことでも知られる。今夜は久しぶりにオープニングレセプションを覗いてみた。企画は若手を中心にしたグループ展だが、大御所ではオノヨーコの参加があるなど、幅広い人選。それぞれ小作品が中心なので、それほど感動的な展示内容ではないが、今晩だけは、ちょっと体験出来ないおもしろい空間になっていた。それは、サウナのような灼熱空間。意図された出来事ではない。タイミング悪く(良く?)エアコンの故障が起きたそうで、ギャラリー内はおそらく摂氏50度はあっただろう。5分も室内に居ると額から汗が流れ落ちてくる。それでも常に50〜100人は会場に居ただろう。皆、首回りから汗ジミをつくりながら会場内を歩いていた。数台の扇風機が用意されていたが、全く無意味。外気温も高かった今日は、夕方から雨がふるなどして、日本の梅雨のような湿気もあり、「不快指数100」間違いなし。会場の外にあふれ出た人々でギャラリー前はごった返していた。2度、3度、室外に出て涼んでは、またギャラリー空間に。さすがに長居は出来ず、早々に退散。以前は良く来ていた「KinKao」で久しぶりのタイ料理。汗も引き、ゆっくり食事した後、店を出たら雨は上がっていた。大きな月が綺麗に見えた。 |
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Bushはダメ? | 2004年08月27日(金) |
米大統領選で再選を目指すブッシュ大統領とチェイニー副大統領を正式指名する共和党全国大会が30日、ニューヨークで4日間の日程で開幕する。民主党の大統領候補、ケリー上院議員との接戦になっている大統領選は、これから演説や討論で盛り上がっていく様子。ブッシュ大統領がニューヨーク入りする30日を控えて街は厳戒態勢に入り、交通規制も厳しくなる。 マンハッタンでは連日あちこちでデモが展開される予定で、反戦団体UPF(United for Peace and Justice)のデモは25万人の参加が見込まれているそうだ。 今夜はサーチライトを点けたヘリコプターが飛び回り、陸上と連携してデモの列を追っている。デモ以外で「Fuck Bush!」の手製Tシャツを着たり、反ブッシュのプラカードを掲げて歩く人までいて、自己主張が強いアメリカ人の姿が目に付くようになった。 ニューヨークはもともと民主党支持者の本拠地。自由の国は容赦なく敵をたたく。確かに、戦争を始めた大統領を支持するかどうかは国民にすれば大きな問題だ。政治と個人の現実が近くにあり、政治に無関心ではいられなくなる状況があるように感じた。世界の政治に影響する大統領選はこの先も目が離せない。 個人的には、「蕎麦屋」と「Karma」と「海の家」をハシゴ。映画の話題で盛り上がった夜でした。 |
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Bedford Av. | 2004年08月26日(木) |
豆蔵(柴犬)が腰のあたりの毛をゴシゴシなめて10円玉程のハゲをつくってしまった。痒みがあるらしく、昨夜から執拗に舐めていた。変わった物を食べた記憶は無いし、虫さされか昨日のシャンプーが原因だと思われる。シャンプーは2ヶ月前から使っている物なので問題は無いとして、勝手に虫さされを原因とした。患部が擦過しているので、余計なバイ菌が付かないようにドッグランに行くのは止め、歩き散歩に変更。 ロア・イーストからウィリアムスバーグ・ブリッジを歩いて渡り、ベッドフォードアベニューをひたすら南へ。イーストリバーに架かる橋を歩くだけでも2km程の距離を歩くことになる。アーミッシュ街を通り抜けたあたりで、サンダル履きで出てきた事を後悔した。マンハッタン・ブリッジを越え、DUMBOからブルックリンハイツを回り、ブルックリン・ブリッジブリッジを渡って、マンハッタンに帰還。途中、ハンバーガーショップで休憩を含め、5時間余りの長い散歩になってしまった。 それでも、豆蔵は歩くことを嫌がるそぶりも見せず、意気揚々と歩き続ける。人間の方はクタクタ。おまけに足には"マメ"まで出来てしまった。歩いた事がないエリアを見ることが出来て新鮮ではあったが、全行程の徒歩はきつい。炎天下、帽子も被らず、露出部分だけが日焼けを促進した。 マンハッタンの中では落書きやステッカーだらけで完全な姿を見ることがない「犬ウンチ警告看板」。なぜかブルックリンでは綺麗な看板が多い。ニューヨークでは犬の糞は放置すると$100以下の罰金のはずですが、イースト・ビレッジにはけっこう落ちています。環境はブルックリンの方がキレイかも。 |
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Filter "E 69 UVa 18630" for LEICA DIGILUX 2 | 2004年08月24日(火) |
気にかかっていた、カメラレンズ保護用のフィルターを購入。無ければ無いで支障は無い物だが、考えてみれば鞄の中にそのままカメラを放り込んだり、レンズを直接手で触ったりと、決して丁寧に扱っているとは言えない。本質的なレンズ保護になるとは思えないが、フィルターを付けておけば表面に付着した埃や油汚れは、気にせずティッシュやシャツの裾などで拭いてしまえる。特に出先では扱いが荒くなるので、僕にとっては有効なパーツだと思う。ADORAMAで買い物ついでに、何の気無しに聞いてみたら、すんなり出てきて拍子抜けした。口径69mmというフィルターは汎用性が無いらしく、純正品以外の発売は無い。ニューヨークで他のカメラ店に問い合わせたことがあるが、取り寄せを依頼して以後、連絡無し。東京ではヨドバシカメラでも在庫無しで、一時は入手をあきらめていた物だ。時間が経って在庫が安定しただけだと思うが、それでも「棚からぼた餅」的な気分。帰って早速装着し、普段はほとんどしないカメラ掃除をした。 |
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犬社交〜New York | 2004年08月23日(月) |
B&B"Beech Tree Inn"でNewport2泊目の朝、ダイニングに向かうと、3組の宿泊客のうち1組が愛犬(ヨークシャテリア)を連れて食事中。犬連れOKの宿なので、なんの疑問も感じず食卓に着く。オーナー(やさしいオバサン)を交え、何となく犬の話になると「シバイヌを連れてこい」とせがまれる。我々は愛犬(マメゾウ=柴犬)を朝の散歩もさせずに部屋で留守番させていたので、そのまま連れてくることは出来ない。ゆっくりオシッコとウンチをした後なら話は別だが、興奮して落ち着かないし、そもそも自分自身こういうの苦手だし・・・。 しかし、結局は断り切れず庭で排泄だけ済ませて豆蔵をダイニングへ。大歓迎で迎えられ、人と犬の和が出来る。オーナーの愛犬(ゴールデンレトリバー)は、リビングに放されている。さらに他の一組もレトリバーを連れてきて、人犬交流・・・。こちらは、豆蔵を落ち着かせるのに必死。それぞれ気が済むと、次々に出かけて行く。残された我々は、ようやく落ち着いて食事が出来た。 犬連れ旅行の苦労は食事と宿探し。食事は犬を留守番させれば何処にでも行けるが、宿泊はさすがに外で待たせる訳にはいかないので、犬を受け入れてくれる宿を探さなければならない。もともとの絶対数が多くないし、適度に清潔でリラックス出来る場所はそう多くないだろう。今回の旅では、このB&Bが一番バランス良かったので、犬連れが集まって来るのは解る。しかし、犬が多すぎるのも問題。適度に距離が保てれば、もっと良い。我々もしつけはしっかり。 爽やかな避暑地を名残惜しみ、ニューヨークに戻る。 |
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Newport | 2004年08月22日(日) |
快晴。昨晩の雨で空気は澄み渡り、清々しい。暑くもなく、寒くもない。快適な気候。Rhode Island 州はアメリカ合衆国で一番小さな州。Newport はヨット乗りの最高峰、アメリカズ・カップ発祥の地。ニュー・イングランドと言われるこの地方は、開国当時にはイギリスからの移民が多く、文化的にイギリス色が濃い場所。建物は古風で趣のある物が多く、レストランのメニューに"Fish & Cips"は定番 。港には大小のボートやヨットが無数に係留され、職業ではなく、生活の一部に海の存在がある事を強く感じることが出来る。道路と海の間に視界を遮るものが無い。ガードレールや鉄作などが何処にも見あたらないのに、清潔に保たれた海辺。何時でも誰でも海に近づくことが出来るのに、環境が守られているのは、モラルが浸透している証拠。 街の東海岸沿いには、広大な庭を持つ古い豪邸が建ち並び、"Cliff Wark"と呼ばれる遊歩道(整備されているのは一部で、半分以上は岩場)から、その優雅な空間を垣間見ることが出来る。実際、手入れが行き届いた庭、建物も城のような大きさで優雅。その上、海への眺めは最高。ちょっと見学のつもりが、歩き始めると次また次で、結局はトレッキング状態で岩場を歩き抜いてしまった。 期待以上に好印象の環境で、果敢に動き回ってしまった1日。 |
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Cape Cod Canal ~ | 2004年08月21日(土) |
ケープ・コッドの旅は終盤。帰路に着きながら、半島の付け根にあるケープ・コッド運河の北端を回り、そのまま運河沿いを南下。Rhode Island 州、 Newport まで。夕方から天候がくずれ、夕方には豪雨に。ハイウエイでは、ほとんど前が見えない状態で、超低速走行で移動。18:00、Newport 着。予め予約しておいた B&B にチェックインして、夜の港町で食事。週末、アメリカズ・カップ発祥の地は、避暑に訪れた人々で賑わう。夜半、雨上がる。寒い。 昨晩泊まったモーテルにセーターとポロシャツ、短パンを置き忘れる。電話をしたが、以後連絡待ち。セーターはお気に入りだったので、痛い。・・・明日は快晴のはず。 |
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