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p HARU2004年03月13日(土) 
040313-hana.jpg 215×280 23K昨晩の夜更かしが体の動きを鈍らせ、何となくぼーっとしたまま。
散歩中、公園のベンチを陣取り自然の息吹に春を感じたり。
Tシャツ姿で冬の間ふやけきった首や腕を日焼けさせたり。
体中の力がゆるむ陽気、やる気の無い飼い主と躍動感が無い散歩に豆蔵は物足りない様子。
こんな日は、小さな野花がやけにキレイに見えたりする。

眠い。
週末、快晴、気怠い一日。

p Dives in Misericordia2004年03月12日(金) 
040312mayer2.jpg 461×280 24K2003年10月に竣工したローマ郊外の教会、"Dives in Misericordia" (Richard Meier設計)はテルミニ駅から鉄道とバスを乗り継ぎ1時間ほどのTor Tre Tresteというごく普通の住宅地にある。
建築外観の特徴である球面状の壁は同心円上に3枚配置され、南方向に帆を張ったような形状を持っている。外壁面は一辺2m程度の四角いブロック板を積み上げたような構造で、強い日差しのせいか薄いグレーの素材色はほとんど白に見えた。球面が張り出している方角から間近に見るとその量感は迫力。外壁には汚れを自主分解する特殊加工が施されているそうだ。未だ仕上げ工事が終わっていない箇所があり、作業は続けられていたが、観光バスで来ていた視察グループと一緒に内部も見学することが出来た。板状に立ち上がった壁面以外はほぼ全面ガラス張りで内部は自然光のみで充分明るい。白を基調とした内装に白木のベンチやルーバーが映えて見えた。地下ホールでの建築プロセス展示では、造作の合理的な思考方法に関心した。
周辺は広々した緑地と集合住宅。街には必ず教会はあるもので、存在の意味は理解できるが環境との関係が不釣り合いな印象。道路を挟んだ向かい側にはこの教会より背が高い普通の集合住宅が生活感を出している。日本やアメリカなら問題ないと思うが、ただでさえ保守的な環境でこの異空間がうまく受け入れられるかは少々疑問。千年以上の歴史を持つ石造りの巨大建造物が幾つも存在する環境でその圧倒される重量感を間近に見ていると、このスッキリしたモダン建築が逆にチープに見えた。
空は快晴で、郊外の牧草地は視界が広く気分爽快。

夜はYUKIEさんのB&Bで会食。同席はカルメン夫妻とアリタリアのFA小島さん。

p PARIOLI2004年03月11日(木) 
040311pariori.jpg 210×280 18K市内の動物検疫所はボルゲーゼ公園(Villa Borghese)の動物園に属している。獣医師に発行してもらった豆蔵の診断書と狂犬病ワクチン接種証明書、そして飼い犬登録のための支払い証明を持参し、渡航検疫の申請に行った。ただでさえ不自由なイタリア話に加え検疫所では英語が通じず、あらかじめ調べておいた犬の検疫に使いそうな専門用語は的外れなものが多く事情をつたえるのに苦労する。何とか意図は伝わったものの今回は申請時期が早すぎたため手続き出来ず、検疫書類作成は渡航直前の来月末に改めてすることになった。
日本を出るとき得た情報では渡航前30日以内の健康診断書が必要とされているが、結果的には渡航の4〜5日前に健康であることを証明しなければならないということだった。確かに直近の診断があった方が受け入れ側にも説得力があるはず。ちょっと慌ただしいが「郷に入っては郷に従え」ということで、今回は事情把握と下見まで。
"パリオリ"と呼ばれる地域からバスで移動。長屋のように並立した中央の建物とは違い、外観までも手入れが行き届く高級住宅街。坂道を走るトラムにもどことなく余裕を感じた。雨、後晴れ。

スペイン・マドリードで列車爆破テロ。11日、朝。2001.9.11.との関係は?
合掌。

p LEICA DIGILUX 22004年03月10日(水) 
040310m6.jpg 208×280 21K"LEICA" の新しいデジタルカメラが2月に発売開始された。アナログ感覚でデジタル写真が撮れるライカ。日常の35mmフィルム用カメラも"CONTAX G1"や"LEICA M6"などレンジファインダーを好んで使っていたので、その魅力は実感している。ライカ用Mマウントレンズが使えるデジタルカメラが欲しいと常々考えていたので、試してみたい気持ちが起こらないはずはない。
大きさは今使っている"LEICA M6"の本体寸法とほぼ同一。ピント、露出、シャッタースピードは全て手動で操作可能。28mm〜90mmズームのズミクロン。カード型のデジカメが出回る中、このカメラは重たいし小型とは言えない。しかしライカは"minilux"という簡易カメラでさえ小型化はしなかった。そのサイズにはあらゆる意味で確信があるようだ。小型高性能は携帯電話カメラに任せるとして、写真を撮る気持ちを盛り上げるにはこのサイズが心地いい。そしてなによりも魅力的なのはデジタル撮影の利便性とアナログ撮影のこだわりを両立出来ること。ついにデジカメでライカレンズのボケ味が楽しめる時が来た。
日本の家電メーカーと提携して製造されるこのデジカメ、外観は「ライカ」そのものだが機能的には5万円程の価格差がある"Panasonic LUMIX LC1" と同等と思われる。
違いは外観のみということになるが、そのカメラらしいデザインと素材そして"LEICA"の赤いロゴマークにはその差額を払う価値があると思った。
購入決定で、お取り寄せ。
ほかにも"M6 TTL""M7"に続き"LEICA MP"と言う機械式カメラや"CM"と言うコンパクトカメラが発売されてたりして、頑固なライカに動きがあるのは時代の流れか。
写真は愛用の"LEICA M6"

p 飼い犬登録2004年03月09日(火) 
040309veterinario.jpg 210×280 13Kイタリア入国した際、なぜか本来受けるはずの動物検疫をフリーで通過したため今まで先延ばししていた「飼い犬登録」。とうとう出国の段取りをする時期に入り、重い腰を上げて予防接種と合わせて動物病院へ。日本でも飼い犬は保健所への申請で「犬シール」と「鑑札」を受けることになっている。これに変わる登録をするため、予防接種後"CERTIFICATO VETERINARIO DI VACCINAZIONE DEL CANE" (犬用ワクチン接種証明書)と言う手帳を受け取る。今日はここまでだが、後日郵便局から10.54Euroの登録料を払い込み保健所で登録手続きをする。
狂犬病の予防接種は移動国間共通の義務。豆蔵は素直に触診と注射を受けて無事診察終了。健康診断は出国の数日前に再度来院し診断書を受ける。
動物病院の段取りは"m&m"の大貫さんと岡田さんに助けてもらった。

ニューヨークへの航空チケットの手配も済ませ、気になっていたことが2つ減り肩の荷が軽くなった。

p TO-FU2004年03月07日(日) 
040308tofu.jpg 210×280 16Kローマ在住の日本人で知らない人は居ない。そう断言できる有名な大谷さんの豆腐。"Ruriko Otani"ブランドの豆腐は大豆から手作りする本格的なもの。「本格的」という表現はプロに対して失礼だが、大豆や苦汁(にがり)そして水などの素材やその製法を考えると日本とは違う条件で造られるこの豆腐は本物ではなくて本格的な物と言わざるを得ない。しかし我々日本人が食べて美味いと言える「冷や奴」(火を通さない生の豆腐)を海外で安定供給(毎週一回)するのは並大抵のことではない。製造課程にはオリジナルとは違うノウハウが導入されているはず。
現在は"韓国マーケット" で入手出来るが、以前は大谷さんの家まで買いに行って入手したそうだ。
日曜の午後、かつお節と醤油をあわせてビールを飲む。海外でこんなに美味しい豆腐を食べることが出来るとは思わなかった。そして、お腹にもやさしい。
一丁2.80Euroなり。

豆蔵、一月ぶりのシャンプー。

p まつぼっくり2004年03月06日(土) 
040306matubokkuri.jpg 180×280 16Kローマの"松ぼっくり"は大きい。
それはイタリア全土かあるいは南欧地域かは解らないが、この一帯にある松の種類が大きな実を付けるだけで、そう理解すれば何の不思議もない。
しかし、日本で生まれて育った僕が持つ"松ぼっくり"のイメージは笠が広がった状態でも直径5~6cm程度。それに対し「巨大松ぼっくり」は直径10cm~15cmはあるだろうか、ほぼ毎日目にしている今でも大型の"モノ"にはつい反応してしまう。あまりの立派さに感激して、ローマに来た当初は部屋に飾っていたほどだ。松の木から落ちるときには「ドサッ」という重量感のある音を立てる。もし頭を直撃したら血を見るに違いない。
 公園では多くの犬が松ぼっくりをおもちゃ代わりに遊んでいる。当初、豆蔵の反応は薄かったが、最近になって何処からか型の良い"モノ"を見つけては囓るようになった。食い意地が張っているので食べてしまうのではと心配したが、どうやらバラバラにすることが目的らしく、笠を引きちぎっては吐きだしているだけなので放っておいた。ところが、口元に「松ヤニ」を付けて戻ることがあり、毛に絡まるとなかなか取れないので、そこそこにやめさせないと醜いことになる。もしかすると、本当は松ヤニが目的なのかも。確かに松ヤニは甘い匂いがする。結局、食べるためなのか・・。んー、次は何だ。

 巨大といえば、以前スリランカで「巨大竹の子」を見て驚いた記憶がある。竹の子なのに直径が20cmくらいあっただろうか。当然、それが育って竹になるから親竹の大きさは尋常でない。そのときは竹の子が美味いかどうかも興味の対象だった。結局確認はしていないが、美味しい物を物色して歩くのは動物の本能か。

p Viterbo2004年03月05日(金) 
040305viterbo.jpg 210×280 16Kローマ郊外ビテルボ(北Lazio)へ。昨夜の「鍋の会」メンバーで、電車とバスを乗り継ぎ2時間の小旅行。城壁に囲まれた旧市街は中世の街並みを残し、趣ある素朴な空間が連続している。曲がりくねった細い路地や坂道は全て石づくりで、古い文化が大切に維持されている印象を受けた。
YUKIEさんは家探しに夢中。
たしかに「週末の家」ならいいかも。
不動産探しの楽しみもかいま見て、古い建物に手をかける楽しみが少しわかったような気がした。

p2004年03月04日(木) 
040304tuki.jpg 210×280 10K快晴。
雨続きで一時は治まっていた花粉の飛散が再開したのか、鼻腔に刺激を感じる頻度が増した。クシャミが多い。公園の杉が枝を揺らすたびに舞い上がる花粉は空中に染み込むように消えていく。見ているとそれだけで鼻の奥がムズムズしてくる。そして鼻水が出る。
集中力が散漫になる。鬱陶しい。
念入りに「鼻うがい」をした。

夜、YUKIEさんの"B&B"で 「鍋会」。「白菜」や「ネギ」、そして「金目」や「エビ」、「イカ」などの鮮魚はアジア系のマーケットで入手し、「昆布」や「ポン酢」は日本製を用意。「チコリア」と呼ばれるタンポポに似た葉は苦みがあって"春菊風"。「つくね」も絶品で「ゆずこしょう」も嬉しかった。最後はオリジナルの「麦味噌」を溶いた出汁で「うどん」。「白ワイン」と「蕪の漬け物」も良し。デザートも手製の「あんこ」と「マチェドニア」そして「ジェラート」で合わせて"あんみつ風"。満腹なのにさらに倍。で大満足。
同席はフィガロジャポンの元編集長、石川栄子さん。
幸せな、ゆうげ。

深夜2時、昼夜の気温差を実感。
再び「鼻うがい」

p 国際郵便2004年03月03日(水) 
040303to-sora.jpg 199×280 12K先月、ローマとロンドンを旅行した妻の友人から一通の葉書が届いた。文面からするとロンドンで2月の中旬に発送されたものだが、投函後この葉書が届くまでに半月以上かかったことになる。いままでの経験では日本からの郵便物も概ね15日前後かかっている。イタリアに限らずこのくらいの期間ががアベレージなのだろう。もっとも、郵便局の混雑ぶりを見ていると迅速な対応をしているとは思えないが。
皮肉なことにその葉書を書いた当人はとっくに帰国し、通常の生活に戻っている。この間何度かメールのやりとりもあり、すでに情報交換は充分出来ている。その上、葉書が届いたかどうかの確認までメールでしていたほどだ。
すでに"Eメール"は『メール』で通じるほど当たり前の存在になった。「メール入れます。」などと言って別れ際に挨拶したりする。携帯電話からでもオンタイムで地球の裏側に情報を送ることが出来る便利(?)な時代。
結局、この葉書のした仕事は本人自筆の「文字」と葉書が持つ「おもむき」を運んだことに過ぎない。
しかし、妻は妙に喜んでいた。『手紙』には不思議な"チカラ"があることは確かだ。

昨日に続き快晴、そして穏やかな1日。



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